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普段の生活がそのまま防災に!「フェーズフリー」の考え方と最新事例

日常生活と防災が自然に融合したフェーズフリーな環境で生活する男女のイラスト その他

普段の生活がそのまま災害対策に!「フェーズフリー」の考え方と最新事例を紹介——防災は「特別な備え」から「日常の延長」へ

防災は「特別なもの」ではなくなるべき?

地震や台風、大雨など、日本に住んでいる限り自然災害は避けられません。

最近では南海トラフ地震や首都直下型地震の発生も予想されており、「いざという時の備えが大切」と言われます。

でも、非常時のためだけに備えると、「必要な時に使えなかった」「しまい込んで忘れていた」といったことが起こりがちです。

そこで注目されているのが 「フェーズフリー(Phase Free)」 という考え方。

これは 「日常時」と「災害時」の境界をなくし、普段使いできるものを防災にも役立てよう というものです。

「非常用」としてしまい込むのではなく、日常で使いながら防災にも備える。

そんな考え方が、これからの時代に求められています。

フェーズフリーとは?

フェーズフリーとは、日常と非常時の境目(フェーズ)をなくし、普段から使えるアイテムや仕組みを防災に活かす考え方です。

例えば…

  • モバイルバッテリー
    → 普段はスマホの充電に、停電時は非常用電源に
  • アウトドア用品(ランタン・折りたたみテーブル・コンロ)
    → キャンプで使いながら、災害時の備えにも
  • 自動給餌器&自動給水器
    → 普段から使うことで、帰宅困難時でもペットの食餌を確実に

「防災専用」としてしまい込むのではなく、日常に取り入れながら災害時にも役立つ環境を作ることが重要です。

フェーズフリーを支える防災DXと事例

フェーズフリーの考え方は、防災対策にデジタル技術を活用する「防災DX」とも密接に関わっています。

これから防災DXの具体例をいくつか紹介しますね。

  1. 新総合防災情報システム
  2. シャープのAIoT家電
  3. スターリンクによる衛星通信

新総合防災情報システム(SOBO-WEB)

2024年4月から運用が始まった「新総合防災情報システム(SOBO-WEB)」は、災害情報を地理空間情報として共有するシステムです。

災害時に発生する断水や道路規制などの被害状況を地図上で可視化できるので、関係機関が被災状況を早期に把握できると期待されていますよ。

自治体やインフラ企業の被災状況把握が進めば、被災者への対応もスムーズになりますね!

シャープのAIoT家電による避難支援

シャープは、AIoT家電の防災活用を検討をしています。

AIoT家電は利用状況や環境を認識して、ユーザーに合わせたお知らせを発話することができます。

これを災害時に応用し、避難のタイミングを知らせるシステムを開発しました。

2023年には茨城県つくば市で、AIoT家電を利用している市民を対象に実証実験も行ってますね!

この取り組みが評価されて、「PHASE FREE AWARD 2023」でオーディエンス賞を受賞しています。

IoT家電を日常的に使いながら、いざという時に命を守るシステムとして活用できるのがポイントです。

スターリンクによる衛星通信

「災害で通信が途絶えたらどうする?」という問題に対し、 スターリンク(Starlink) が注目されていますよ。

スターリンクは、スペースX社が提供する衛星インターネットサービスで、山間部や離島など電波が届きにくい地域でも通信が可能です。

例えば…
・地震や台風で通信インフラに障害が出ても、衛星通信で情報を確保
・避難所や救助活動の通信手段として活用

これも普段から使える通信手段が、災害時にも役立つというフェーズフリーの考え方に合致していますね。

住居そのものに防災を取り入れた事例

平常時は快適に暮らせ、災害時には安心できる!

そんなフェーズフリーな防災住宅も誕生しています。

住宅メーカーの一条工務店では、床下浸水や床上浸水を防ぐための「耐水害住宅」を提供しています。

水害被害を「浸水」「逆流」「水没」「浮力」の4つに分類し、それぞれに対策を講じた住宅を開発!

グッドデザイン賞や気候変動アクション環境大臣表彰などの受賞もありますね。

フェーズフリーの状態を作るポイント

自然災害が起きた時でも活用できるフェーズフリーの状態を作るのは一朝一夕では難しいです。

まだ開発中・実験中のものもあり、私たちの生活に普及するまで時間がかかるサービスも多数あるでしょう。

それでも、少しずつ準備することは大切だと思います。

例えば…

①「防災専用」ではなく「普段使いできるもの」を選ぶ
・モバイルバッテリー、ポータブル電源を普段から活用
・アウトドア用品(折りたたみ椅子、LEDランタンなど)を日常生活に取り入れる

② 使い慣れることで、非常時の不安を減らす
・自動給餌器や給水器を日常的に使用し、ペットを慣れさせる
・防災用のスマホアプリ(避難情報、気象情報)を普段からチェック

防災を「非常時の備え」ではなく、「暮らしの一部」にしていく意識を持つことが最初の一歩だと思います!

まとめ:防災を「日常の延長線上」に

これからの時代、防災は「特別な準備」ではなく 「日常の延長線上」にあるべきです。

フェーズフリーの考え方を取り入れ、「いつもの暮らし」がそのまま防災につながる環境 を整えることで、いざという時にも慌てずに対応できるようになります。

あなたも今日から、「防災のための準備」ではなく、「日常生活を災害に強くする」工夫 を始めてみませんか?

著者プロフィール
ゆる子

「防災の準備しなきゃ…でも後回し」を繰り返してきた会社員。ニュースで災害を見て焦るものの、何を買えばいいか分からず放置…。でも、「もし今災害が起きたら?」と考え、一念発起!このブログでは、初心者目線で「ちょっとずつ、ムリなくできる防災」 を発信していきます。一緒にゆるっと備え始めませんか?

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